M o m e n t s
























ズサッ
























あぁ…これはコケたな。

心の中で呟く。

意地を張っているのか、彼からの声はない。



「大丈夫ー?」



さっきの音から、彼が怪我をしただろうと予想出来るから

柚菜は駆け寄るように速度をあげて、一樹が行った方向へと進む。

そして…目に映ったものとは…



「…一樹?」



何もない、ただ草木が生い茂る空間。

一樹の姿が見えない。



「一樹?」



もう一度呼びかける。

でも、一樹が居る気配はない。


ただ一人、ポツンとその場に残された、そんな感じ。



「……一樹?」



だんだんと不安になる。

もう先に行ったか、そう思って前を見るが誰も居ない。
























一 樹 が 居 な い
























「え…?隠れて、る…?」



そう思って、道を外れ、草木が生い茂る方向へと足を運ぶ。

だけど…居る気配はなくて。



「…出てきてよ」



精一杯、寂しそうな声を作って呼びかける。

そんな声を出したら、一樹はいつも何でも言うことを聞いてくれたから。

だけど…
























残された、ただ草木が生い茂る空間に
























「…一樹?」



ジャリ…と音がして、自然と下を向き、息を呑んだ。


下にはあるべきの地面がなく、ただ恐ろしいほどの深さの崖があって。

脳を過ぎるまさか。



「落ちた…?」



あの音は、こけた音じゃなくて

すべった音だとしたら?そのままこの下へと落ちたとしたら?



「や………やだぁっ……」
























そんなこと あるはずがないと


心が悲鳴をあげた



























おっと一気に暗い展開(お前がしたんだろ)
此処からが本番ですww
この小説、今途中まで書いている長編小説の中で
一番好きですww書きがいがありますよ♪

こんなのでも感想くれると飛び上がっちゃうww(キモ)