M o m e n t s 「や………やだぁっ……」 落ちただなんて、そんなことはない。 絶対に絶対にありえるはずがない。そう心に言い聞かせても 落ちた、とその言葉がぐるぐると頭の中を回り続ける。 「か…ずきぃ……っ」 お願いだから、隠れていたと言って出てきて。 今なら、怒らずに許してあげるから。 「かっ……ずきぃっ!!!」 君の笑顔が もう一度見たい *** 「お願い…します…」 柚菜はペコリと頭を下げる。 これで、捜索届は出せれた。 結局一樹は、いくら経っても柚菜の前に姿を現さなかったのだ。 「本当…に、お願いしま、す…」 柚菜は深々と頭を下げて、目の前の警察官に向かって「お願いします」と呟き続ける。 目の前の警察官は少し困った表情だ。それもそうだろう。 「お願いします」と頼まれても、一樹がおそらく居るのは崖の下。 死んでいる、と考えた方が確立が高いだろう。なのに 「おね、がっ………っ」 この少女は、何度も頼む。 死んでいない、と言い張るように。 「…分かりました」 そう言った警察官の顔は、少女を慰めるような表情をしていた。 もう君の彼は生きてないよ、と言い張るように。 鳥のように羽ばたけるなら 君の元へ飛んでいくでしょう 改めて読んでみると恐ろしく短い…。 スクロールキーの大きさの割には…短すぎる。 どうしよう…、でも今更長くする気はないし…(汗』 ごめんなさいっ! こんな小説でもコメントくださると嬉しいです♪